上京リサイクルステーション
京都市では各区役所その他有志の施設で、天ぷら廃油・蛍光管などの拠点回収を実施しているが、その中でも親玉的な存在が『上京リサイクルステーション』である。
そこでは各区役所の通称『エコまちステーション』で扱っている廃品以外にいろいろ回収しているとのこと、私も偶然検索で見つけるまではその存在を知らなかった。
取扱品目については、なんか時期によって変動してそうな感じだが、2012年3月現在では
- 使用済天ぷら油
- 使用済蛍光管
- 使用済乾電池
- 一升瓶・ビールびん
- 紙パック
- 小型家電類
- 刃物類
- 古着類
- 記憶媒体類(CDとか)
- 新聞紙
- 雑誌・雑紙
- ダンボール
となっている(参考ページ)。
小型家電は近所の駅に回収BOXがあるし、電池は電器店で回収しているので特に困っていないが、古紙や古着の回収をやっているのは興味深い。ただしハードバックの表紙はOKなのか? とか、Webの情報だけでは細かい所がいろいろ不明なので、例によって現地の探検を試みることにする。掲載された連絡先に電話で問い合わせるという選択肢はない!!(笑)
せっかく出かけるので、できれば廃棄物をまとめてからにしたいところだったが、明日は京都マラソンで市街地の移動が困難ということに気づいたので、とりあえず今回はおとなしく、ひみつ研究所時代に外国語の講演をこっそり録音するのに使ったポータブルテレコだけ持って出動。デジタル録音禁止とか法令で決まりでもしない限り、たぶん二度と使うことはないであろう。
入手した情報どおり(←当たり前や)堀川中立売から東に100メートルほど入ったところにソレはあった。
施設自体は広いが、回収ポイントとしては、全回収品目(←正確には誤り)が車庫の半分の区画にコンパクトにまとまるという、京都市内で随一の品目を扱っている拠点としては意外に狭い。
まあよく考えたら、一般家庭で、しかも資源ゴミをわざわざ持ってくる人ってこの程度の規模なのかもしれない。ちなみに事業者とか、京都市の住民でない人とかが捨てるのは処罰の対象なのでご注意。少量なら問題なく出せる雰囲気だが、念のために運転免許証とか、住所を証明するものを持っておいた方がよさそうだ。
そして本日最大の誤算は、事務所内で、テレコ1台だけを、休日勤務の事務の人に見届けられながら投入するハメになったこと。小型家電を含む小物類の回収場所は、なんと事務所内だったのである。
手ぶらで来なかったのは我ながら上出来だったが、テレコ(+ACアダプタ)だけ捨てるのにわざわざやってきたのは我ながらちょっと恥ずかしい。結局回収BOX自体は近所の駅と同じものなので、これなら駅でいいや。
あと、現地に行ってみると、いろいろ細かい情報があったので転載しておく。
蛍光管
割れたもの不可。OKな例としては『蛍光管型電球』はOKとのことだが、これってたぶん『電球型蛍光灯』のことだと思う(^^;
天ぷら油
ラードは不可。あと機械油・灯油も不可。ホントにそう書いてあるんだって!! もしかしたら、かつて灯油で天ぷらを揚げたか、もしくはそう主張した人が灯油を持ち込んだのかもしれない!?
リユース・リターナブルびん
ようするに一升瓶とビール瓶限定。ほかの瓶は資源ゴミの日かな。
古着・古布
蒲団・カーテン・カーペット・靴は不可。袋に入れて置いてくださいとのこと。
段ボール
とくになし。
雑誌・雑紙
注意すべき点として、ハードカバーは不可とのこと。うちで電子化すべき書籍はいよいよハードカバーしか残っていないが、どうやら表紙だけは燃やすゴミかな。
新聞紙
チラシ含んでいてもOK。新聞取ってなくてチラシだけ溜まっている場合は、雑紙に出してもいいかな。
電池
乾電池・ボタン電池・ニッカド・ニッケル水素・リチウムイオンが対象。ボタン電池はセロテープで絶縁せよとのこと。鉛電池は充電池の対象に入っていないので不可らしい。
紙パック
500ml以上なら牛乳パックに限らない。ただし内側にアルミが張ってあるものは不可。
刃物・水銀体温計・記憶媒体(CDとか)・使い捨てライター・小型家電
倉庫ではなく事務所内で回収。
200V充電スタンド
回収ではないが、EVの充電もできるらしい。標示を出しているということは、一般オーナーでも利用できますということかな?
ということで、実際に行ってみないとわからない戦果を得て戻る。それにしても、これほどの施設がWebですぐに引っかからないのは勿体ない。もしかして、京都市外に知られないようにわざとわかりづらくしていたりして!? でもって、区役所に行ったらあっさり資料くれたりするのだ。
なお、このステーションは油小路に面しているが、油小路は北行一方通行のため、自家用車で乗り入れる場合は下長者町通方面から入る必要があることに注意。