御殿場1泊2日(2)
一応まじめな集まりにつき、今回はバカでかいSLRは自粛してEXLIMを持ち込む。
今回の会議の場所が御殿場だったのは、宝永噴火の復旧のための植林をしている富士山ナショナルトラストの方の手伝いを通じて、植林活動のサワリを学ぶため。
えらい人は下部組織に植林活動を展開してほしいとみられるが、逆に、植林活動って、単発とか年1回程度の活動とかでは成果が出せるものではないことを思い知った。
まず植木鉢で苗から育てんといかんし、植えた後も、間伐とかの手入れが必要になる(そういう意味で、手入れしなくても何百年も存続している原生林はすごい)。
結論、真の意味での植林活動は、専従でないとまずできないのではないかと。
で、我々のような者が半日や1日のボランティアでできることとなると、そんな専従の方の仕事の一部を手伝うところまでと割り切るしかなさそうだ。
とはいえ、大人数でたとえば苗の鉢換えだけでも炎天下で600鉢こなしてみせれば、まあ客観的にも少しは富士山の緑化に貢献したと言ってもらえそうな気はする。
さて、お昼からは御殿場口五合目までバスで移動。事前の計画では単に『五合目』とだけしか知らされてなかったので、2000mを軽く越えると思って、押し入れからマフラーまで引っ張り出してきたけど、御殿場口は標高1400m(これは予習不足だ)。同じ五合目って名前で1000mも高さが違うのはどうかと思う。
もちろん低いといっても甘くはない。本来このあたりは緑の山だったということだが、宝永噴火から300年経っていても、植生は回復していないのだ。回復しない原因は、木が根付くのが困難な砂礫主体の地面と強風。で、これを人工的に復旧しようというのが富士山ナショナルトラストの趣旨。
その作業内容は、苗を土ごと植えて、それを組んだ竹で囲うこと。竹で囲うというのが、風の強い富士山特有の作業である。持ち込んだ苗は無事全部植えられて作業完了。惜しむらくは、2日間滞在してついに、てっぺんを見られなかったことかな。