その翌朝
新しい判は昨晩のうちに難なくできた。後は早起き早出ができるかどうかだが、こういうことがかかると、不思議とできるものである。
しかし、いざ作業しようとしたら、なんと判が1枚見当たらない。
たしかアジトを出る直前に、ぎゅうぎゅう詰めになるのを嫌って別の鞄に移し替えたのだが、私の想像力でいえば、移し替え中によそ見をした隙に、部屋の中にたまたま突風が吹いて、重ねた判のうちたまたま1枚目だけ私の視界外に飛んでった、ぐらいしか思いつかない。ショックと言うよりキツネにつつまれている。いや包まれたらいかん。
とりあえず取りに帰る時間はあるが、始業前に作業できる時間がなくなるので意味がない。というわけで、早朝緊急工事で始業までに片付けましょう作戦はあえなく失敗に終わる。未処理の2着については、次の次に使う機会で改めて考えることにする。
まあ、これをきっかけにギリギリまで寝る癖が改善できれば、あながち無駄骨ということもないが…? 今朝早起きできたのは、単に曇り空で暖かかっただけだから、かも!?