ごまめの遠足。

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2011年3月

エプソンニューフォトフォーラム

3月12日、マイドームおおさかで行われた第7回エプソンニューフォトフォーラム(大阪会場)が予定どおり開催され、私も(地下移動中に何かあった時に備えて)バイクの前照灯をバッグに入れてお邪魔した。

印刷する方よりも撮る方の勉強をしたいと思ったが、それ以上に得るものはあったように思う。


セミナーなどでいろいろ話を伺ったが、以下、私にとってインパクトが大きかったこと(つまり知らなかったこと)を挙げる。

写真家セミナー(岡嶋和幸先生)

セミナーの趣旨は『自分流の写真作成手順』であり、氏独自の視点による根拠を挙げて、わかりやすく説明していただいた。

その内容以上にインパクトがあったのが「ブランドに『アウトレット』はありえない」というご発言。

これだけ切り取ると、いわゆるアウトレットモールを否定していると取られかねないので補足すると「ブランドと期待している相手に『アウトレット』を渡すな」という意味だと思う。

つまり、仕事の信頼を得るためには、いかなる制作(製作)物も、手を離れる瞬間まで最善を尽くせということ。これは、写真家のみならず、何かをアウトプットすることで食い扶持をいただいているすべての人に言えることだと思う。

実際には時間的な制約もあろうが、私に関しては、それ以上につい気を抜いて後悔することが少なくない。いかんせん「最善を尽くす」などと漠然とした行動目標を具体化する能力が欠けているので、こういう端的な表現をいただいたのはありがたい。自分の仕事でもこれを念頭に置いて、もっといい仕事ができるようになりたいものである。

ちなみに、細かくツッこむと、いわゆる『訳あり品』を処分するために『Outlet Store』などと称する直販店を開設する例は国内外問わず確かに多いようだが、その本来の意味は単なる『直販店』である。氏や私を含む多くの日本人同士なら『アウトレット』という言葉で『訳あり品』というニュアンスが通じてしまうかもしれないが、海外でそのニュアンスを伝えようとしても通じるかどうか自信がない。もしかしたら『Outlet Store』の実態から連想してもらえるかもしれんけど。

『レンズ使いこなし術』ニコンイメージング

講師については、公式にアナウンスされていない。何か事情があるのかもしれないので、ここでもあえて伏せる。

こちらでぜひ覚えておきたいと思ったのは「流し撮りの時は、S優先オートだけでなく、絞りをF/8~11にする(になるようにISO感度を決める)」ということ。

もし常識ならムック本にも紹介されているはずだが、読み流していたかもしれない。

ちなみに、最初から流し撮りを試すつもりで出かけた米原駅のやつを見直したら、本命の500系はギリギリF/11だったものの、リハーサルの300系とかN700ではF/30とかF/40とか(笑)。誰だよこんな白っぽい新幹線作ったのは!?

もっともISO感度も定格最低の200だったので、フィルタでも使わない限り厳しかったのは確かだが、それよりシャッタースピードが、1/30secでは人間が走る場合の標準で、新幹線には遅すぎたらしい。

あと最近のいわゆる『広角接写』で失敗した件。講師の方は同じような状況で『10-24mmズーム(DXフォーマット)』を使われたとのこと。

…現状では、広角接写をカバーするために、それ買ってD80とD700の2台担いで出かけるのも、FXフォーマットの14-24mmとか14mm単焦点とか買うのも論外な以上、現実的な解としては、EXLIMも一緒に持って行くが正解であろう。コンデジにも立派な強みがあることを失念していた。

『用紙選びについて』エプソンセミナー/サードパーティ出展

予想どおり、展示されている作品は光沢紙が大半だったが、セミナーではマット系というか、ファインアート系を含めた活用法などのコメントを伺えたのが収穫だった。というより「マット系も使ってみてください」という意図だったかもしれない。

もとよりPX-5600が使える以上はマットブラックしか使わないつもりだったが、光沢系でもPICTRANバライタは、マットブラックも想定しているとのこと(Velvetの設定を使ってくださいだって)。

マットブラックのサンプルを持ってきてくれていたのに感じ入って、とりあえずA4のトライアルパック(5枚入り)を購入。もし他のメーカーの方も『マットブラックを使った光沢紙サンプル』を持ってきていただいていたら、見落として申しわけない。

ただし、メーカーサイトでは「フォトブラックを推奨します」とある。これ見ただけでは、ずっと見向きもしなかっただろうな。

あるいは、他の光沢系でも、公式にはアナウンスされてないだけで、実はマットブラックで結構見られるかもしれないし、あるいはメーカーの予想を超えた(笑)表現が可能になるかもしれない。とりあえずPX-G900の退役以来お蔵入っていた光沢紙とか、ちょっと試してみるかな。

「Photoshopで仕上げる」アドビシステムズ

講師については、同様にあえて伏せる。

『印刷時のカラーマネジメント』については、アプリ側で設定するのではなく、プリンタドライバでやってください、だって。

プリンタメーカー提供のICCプロファイルを使う限り、単に同じカラマネをアプリ側とドライバ側のどっちで実施するかという話で、どっちもロジック的に同じだと思っていたが、メーカーの人がそうおっしゃるのなら、何か違いがあるのかもしれない。今後気にするようにしたい。

もっとも、少々の色の出方の違い以前に、いい写真が撮れるかどうかが肝腎なのは間違いない。

PX-5Vについて

3plが2plになったのは気になるが、その程度の違いは、絵を作るまでの段階で容易にひっくり返ると考える。今のところ「2plでないといい作品ができない」と言えるようになる予定はない(笑)。

それ以外のアドバンテージについては、いずれもあったら便利だが、私としては、無くてもなんとかなると思う。まあ3年やそこらはPX-5600も元気だろうから、マットブラックのスキルを上げつつ次の世代を待つという思いは変わらない。

ところで、PX-5VがPX-5600をカバーしていない事がひとつだけあると思っていたが、逆にあっさり投げ飛ばされた(汗)。

他でもない、先日から探検を続けているロール紙のことで、PX-5600ではロール紙ホルダー用の切り込みが6箇所ぐらいあるのに対して、PX-5Vの背面写真を見る限り、そのような多数の切り込みは確認できず、これは「いよいよ公式仕様どおりA3ノビ幅のみ対応になったか!?」とちょっとほくそ笑んだ(失礼)ものである。

しかし展示物を見ると、左ホルダーは切り込みに差し込むのではなく、背面の桁の上を自由にスライドできる構造であり、真実はA3ノビ固定どころか任意の用紙幅に対応することが想像できる形をしていた。つまりPX-5600では厳しいかもしれないA3幅(手に入るかどうかは知らない)とかも難なくセットできる公算が大きいということ。

まあ、現物を見たおかげで恐ろしい誤報を出さずにすんだというだけでも、行った値打ちは充分にあったと思う!?

モニタとかスキャナとか

他にもセミナーは開講されたが、モニタ・スキャナにまで手を伸ばす(いろんな意味での)余裕はないので、あえて聞いていない。特筆するべき情報が得られなかったわけでは決してないことをお断りしておく。

というわけで、写真愛好家見習いとしては、先輩方の作品を見られて大いに勉強になった以上に、作品作りまでのプロセスに関しても、いろいろ知ることができた。また同じような機会があればうかがいたいものである。

2011/03/13 21:27 | カテゴリー:おさんぽ | コメント(0)

地震と津波のこと

被災された方が1人でも、過去の経験に基づいて、安全な場所に避難できたことと、不運にも自力で脱出できなくなった方が1人でも多く救出されることを祈る。

そして、まずは1日でも早く、当面の生活物資が届けられる態勢が行き渡ることを願う。

昨日私が京都から大阪にかけて移動して見た限り、外にいる人に関しては、特にいつもどおりの雰囲気に見える。東京みたいに停電するかみたいな話もないこともあり、各自何かあった時にどうするか決める以外に、直接できることはあまりないように思える。

私としては、日本海溝と北信越で、ほぼ連続して地震が発生したことから、根拠は皆無ながら、まさか関西さらに西に波及していくのでは(←繰り返しますが、根拠はありません)という気がしてならず、とりあえずガスの元栓は常時締めておくことにした。

あとは、万一の際に自分自身が無事なこと。逃げるにしても、誰かを援けるにしても、どうせ事態は想像を超えるのは明らかなので、考えるのはそれからだ。

2011/03/13 15:40 | カテゴリー:ただの日記 | コメント(0)

メルマガにもの申す

emailアドレス登録した覚えがないのに届くemailは論外として、登録しているんだからいくら送っても文句ないやろうという感じで、1日に何通も送ってくるのは、その母体が往々にしてメジャーな法人だったりするだけに残念なことである。

中には曜日不問で1日1通をノルマにしているかのようなメルマガもあったり、あまつさえ、加えて『号外』などと称するメルマガが週に2~3通やってくる例もあったり(心当たりのある会社の人いるでしょー!?)、とりあえず自分で自分の情報の質を薄めていることに気付いてほしいものだが、それに気付かない不幸な人は、逆にさらに送信を強化しようとする。具体的な話、3日ぶりにメールサーバを見て、メルマガだけでも件名一覧から溢れるぐらいの着信があった時に、果たしてまともに読んでもらえると思っているのだろうか?

さらに困った例としては、メーカーサイトとその直販サイトが、あたかも競い合うかのように、別々に取扱商品の宣伝を送ってきたりする。たぶんユーザ登録時と直販サイト利用時にそれぞれemailアドレスを登録したものだと思うが、同じ商品を扱っているならいろんな意味でムダだし、別々の商品を宣伝しているなら会社として大丈夫かと思うし、どっちにしてもあまりいい印象はいただけない。

競い合うといえば、もしかしたら「他社がこの頻度だからうちも」という心理が働いて現状に至っているのかもしれないが、毎日来るよりも週一とかで来るメルマガの方が、人によっては中身までちゃんと読まれる可能性が高いことも理解していただきたい。やたら頻度の高いメルマガ「だけを」スルーする人も実在するのだ。

それでもここまでは、まあまとめて既読ボックス(実は読んでない)に放り込めばすむが、実害のある例が、夜半回ってから届くメルマガ(送信時刻もほぼ同時刻であることを確認した)。emailを携帯に転送するように設定していると非常に驚く。とりあえず私は、深夜とか勤務中と承知の上での連絡は、誰か亡くなったとかの緊急時を除いて原則不可、という(時代遅れな?)コミュニティに属しているつもりなので、それを破って送ってくるのはけしからん、と思うのはさすがに自分勝手かな。

ただ最初から送り先をスマートフォンにしている人もいるだろうし、ちょっと考えてほしいものである。もっともスマートフォンなら、時間帯によって自動的に無鳴動に切り替わるなんてお手の物だろうし、それよりメルマガ発行側が、もし万が一「送信先が携帯だったら朝まで待つ」なんていう仕掛けを導入していたら、この物言いは大変失礼なんだけど。

まあ不要を通り越して頭に来るようなら送信不可を通知すればいいだけの話だが(それでも送ってくる悪質な組織ではないことを期待したい)、そしたら本当に知りたい情報まで送られてこないようになるので困る。具体的に『週○通程度』と指定して、ユーザにとっての重要度の高い順(購入履歴を見ればわかるはずだ)に厳選して送る、というオプションを期待するのは自分勝手かな(笑)。

もちろん、emailの携帯への転送に関しては、MTA利用者の責任である。現状ではただ.forwardで転送先を指定しているだけなので、じつはサーバのlogwatchメールがデフォルト28時半に転送される^^; うっかり寝る前に無鳴動モードに切り替え忘れるとえらいことになる。

logwatchに関しては、実行時刻を少し遅らせて目覚まし代わりに使うという手も考えられるが、メルマガも含めて深夜の転送を抑制する方法を探している。

今のところ思いつくのが、お手軽な順に

  • cronで.forwardを書き換える
  • 一旦サーバ上に保存して、特定時刻に新規emailとして携帯にsendmailする
  • MTAのソースコードを書き換える(笑)

1番目が最も簡単だが「転送する」「転送しない」の二択しか見当たらないのがつらい。できれば「朝まで転送を待つ」といったオプションがほしいが、となるとやはりソースコード書換になるか(笑)

ということで、2番目の方法が、サーバへのemail着信が実用的な時間でわかるための、最も現実的な方法かもしれない。着信無料の範囲内にどう収めるかというのが当面の課題である。パケット定額!?なにそれ(笑)

2011/03/12 01:18 | カテゴリー:ただの日記 | コメント(1)

無制限長尺印刷@PX-5600

PX-5600での長尺印刷について、調査結果をまとめた。まずは下記の実験の結果に長さなどを書き込んで、ドキュメントスキャナで読み込んだ(こちらも長尺モード)ものを示す。

出力結果

『用紙節約モード』ON/OFFの差


『非長尺モード』の実験と『実戦モード』

テスト環境

OS
Windows 7 Professional(x64) SP1
使用アプリ
Adobe Illustrator CS4
ドライバ
PX-5600 Version 6.61

なお、各実験でロール紙の上下半分ずつを使っているのは、ユーザレベルで『ロール紙節約モード』をONにしたから(笑)。

また、今回はA4短辺幅のロール紙を使っているため、関係する数字がA4になっている。A3ノビのロール紙とかで追実験などされる場合は、数字を適宜読み替えること。

下準備

テストに先立ち、ユーザ定義用紙として、幅297mm高さ210mmの『A4ロール』と、幅198.5mm高さ210mmの『A5ロール』を作成しておく。

続いて、Illustratorで次の3つの文書を作る。

  1. 文書#1 : A4横(幅297mm、高さ210mm)で、隅から(10mm,10mm)を頂点にする、幅277mm高さ85mmの長方形。すなわちA4ロール紙を長手方向に等分した場合の各隅から(10mm,10mm)内側を頂点にした長方形
  2. 文書#2 : 文書#3の横幅だけ297mmにしたもの
  3. 文書#3 : A5縦(幅297mm、高さ210mm)で、文書1と同じ要領で描いた長方形(こちらは幅178.5mm高さ85mm)
文書その1
文書その2
文書その3(最後)

実際のテスト原稿ではニギヤカシで(!?)文字もつけているが、たぶん文字の有無で結果は変わらないと思う。どうでもいいけどフォントが『DC愛ラインW5』なのは、白抜きだとインクの消費が少ないと思ったから(笑)。

この状態では多分うまく印刷できない

なお、印刷にあたっては、プリンタの印刷設定で『ロール紙』系を選んだ場合、用紙が『A3ノビ』に強制的に切り替わることがある

このままいくと、Illustratorの印刷メニューで示されるとおり、A3ノビサイズの真ん中にレイアウトされて、イメージどおりの印刷ができなくなる可能性が高い。

ここはやはり、原稿と同じサイズになるように、先ほど作った『A4(A5)ロール』に選びなおすこと。定形サイズは選べなかった。

原稿と同じサイズの用紙にすれば、ほとんどピッタリの場所にレイアウトされるはずである(上下のフチがないことに注目)。ただ印刷設定で定義する用紙と、Illustratorで定義する原稿とで、どうもサイズが微妙に違うらしくて、微妙にオフセットがかかる。

オフセットが零にならないかもしれない

右図の環境では、原稿の方がわずかに大きいらしく、センタリングのためにマイナスのオフセットがかけられている。僅かな値だし、連続して印刷する全文書で同じ値なら理論上問題ないはずだが、不安な場合は、全部零に揃えてもよい。この場合、原稿はIllustratorのプレビュー画面上端、すなわち実際に印刷する際の後端に揃えられることになる。

余談となるが、単票紙への印刷の時は、プレビュー画面の上から印刷されるため、実際のプリンタからは上下逆さまになって出てくるが、ロール紙への印刷の場合、あくまでIllustratorのプレビュー画面ベースではあるが、画面下から、すなわち画面の向きどおりに出てくるらしい。念のため確認したが『180°回転』はチェックされていなかった。

あと気をつけるべき点として、A5Rの文書3では、用紙の向きに注意する必要がある。印刷設定の『ページ設定』で『横』を選んで、Illustratorのプレビューで画像が寝ていることを確認すること。

ただし、結論としては、連続印刷の途中で用紙サイズを変えない方がよいということになったので、たぶん今回限りの注意になるであろう^^;

A5Rでは『横』を設定するように
プリントイメージの向きが以前とと同じであること

実験1:『ロール紙長尺』のみ

印刷設定で『ロール紙 長尺モード』を選び、用紙は文書#1#2はあらかじめ定義した『A4ロール』、文書#3は『A5Rロール』を選ぶ。当然拡大縮小は指定しない。

『ロール紙節約』のチェックは外す
拡大縮小無効を確認

実際の印刷結果は、冒頭のJPEGを参照いただくとして、ここではドライバのプレビュー画面を示す。ウィンドウサイズを一定にできなかったので見苦しいかもしれないが、ご容赦いただきたい。


文書#1と#2の四角形の間が20mmだったことにいきなり驚く。これはつまり、両者の間に文書レベルで隙間がないことを意味する。

ということは、この設定で前後の端が連続する文書を印刷すると、ほとんど隙間のない、あるいは全く隙間のない長尺印刷ができるということかもしれない。この確認を実験4として実行することに決めた。

であれば、#2と#3の四角形の間は、計算上168.5mmとなるべきところ、どう測っても169mmだった。こちらは、本番では隙間が空いていたかもしれない。でも条件によってひっつく/ひっつかないが変わるとは考えにくいので、あるいはA5Rでオフセットを零にした時に、原稿が上端に揃って下端に隙間ができた、と推測する。

つまり、連続印刷で隙間なく印刷するには、最初から最後まで同じ原稿&用紙サイズ&オフセットで印刷する方がよいということであろう。

実験2:『ロール紙長尺』+『ロール紙節約』

実験1とは『ロール紙節約』をチェックする点のみ異なる。

『ロール紙節約』をチェックする

こちらでも、プレビュー画面を示す。プレビュー画面は、とりあえず左右方向の位置は実験1と同じように見えるが…、


この機能を使うと、たとえばWordとかでも1ページに巨大な文字を1文字ずつ書いて全ページ印刷すると、各ページの余白がうまく削られて、自然な長尺印刷が得られるものと、勝手に期待していたが大ハズレだった。

とりあえず、文書#1と#2の四角形の間が実験1よりも広がっていることに再度びっくり。『ロール紙節約』を選んでも、ある程度以上の余白が強制的に空けられるとしたら、残念ながら上記の方法では長尺印刷は難しいことになる。

他方、文書#2と#3の間が、実験1に較べて狭くなったことから、ある程度以上の余白については削ってくれることがわかった。このあたりには何らかの法則性があるような気もするが、実験1の方法でできるメドが立ってしまった以上、もはや追求する気は起こらない^^;

ただし、末尾がわずかに余った場合は、わざわざそれ用に短いユーザ定義用紙を用意するとオフセットがずれる恐れがあるので、これまでと同じサイズの用紙を使ったうえで『ロール紙節約』にチェックする、というのが、おそらくメーカーの想定する正しい使い方ではなかろうか、と思う。

あるいは『ロール紙節約』=「印刷後のフィードを抑える」とも予想したが、実験1の項で述べたように、印刷後はフィード自体しないため、まったくの的外れなのであった。

実験3:『ロール紙(単票)』のみ

ある意味、この結果に最も驚いた。このモードではてっきり「1ページ印刷するたびに、その下端が覗くまでいちいちフィードする」と予想していたのが『ロール紙長尺』と全く変わらなかったのである。それこそ最後のカットラインまでの長さに至るまで。

ドライバのプレビュー画面も、今度は上下も含めて実験1に完全に一致しているため、アップロードはしない。あしからず。

ってことは『ロール紙』と『ロール紙長尺』の違いって、2番目のチェックボックスが『ページ枠線印刷』になるか『ロール紙節約』になるかの違いしかない、のかもしれない。

実験4: 本当に長尺印刷はできるか!?

これを3回に分けて印刷する

実験1の設定で、本番を想定して、本当に途切れなく長尺印刷できるかどうかを確認する。

その手順は…

  1. ドライバの設定を『ロール紙長尺』にする
  2. 『ロール紙節約』のチェックを外す
  3. A4横に、今度は長方形を省いた文字を書く(ただし下半分に)
  4. 1回目印刷
  5. オブジェクトを、左に297mmずらす
  6. 2回目印刷(今回は、境界をわかりやすくするため色を変えた)
  7. オブジェクトを、左に297mmずらす
  8. 『ロール紙節約』のチェックを入れる
  9. 3回目印刷(2回目と同様、色を変えた)

で、見事に繋がって出てきた。これは使える!!

ポイントは、オブジェクトを、うまく用紙長分だけ移動するところ。スマートガイドを利用するのも手だが、移動コマンドで直接数値入力が最も確実であろう。

こちらも一応ドライバのプレビュー画面を示す。


まとめ

Illustratorで理論上無限長の長尺印刷を実現するには、

  • ロール紙幅×483mm(=A3ノビ長辺)のユーザー定義用紙を作る
  • Illustratorで、↑と同じサイズの原稿を作る
  • 遠慮なくはみ出したデータを作る
  • 『ロール紙長尺モード』で『↑で作成したユーザー定義用紙』に印刷→483mmずらす、を、終端に達するまで繰り返す
  • 終端の印刷に限り『ロール紙節約』のチェックをつけた方がよい

実験と異なり、原稿の長さがA3ノビなのは、やっぱり繰り返しの回数が少ない方が手順上有利だから。

あと、通常きちんと接合するとはいえ、やっぱり接合回数は少ないに越したことはない。ただし、あまり欲張って長くしすぎると、先日の例のように途中から白紙になるおそれもあるので、まあA3ノビサイズまでならメーカーも手厚くチェックしているだろう、という程度の根拠である。

他アプリケーションでは

PowerPointは、数値入力でオブジェクトを移動できるので、きっちり連続した原稿が作れる可能性が高い。ただし、絶対座標での入力しかないみたいなので、座標についてはこちらで計算してやる必要がありそうだ。あとは、予想もしない落とし穴でもない限りは、Illustratorと同様の長尺印刷はできるのでないかと思う。私はもはや試す気力がないので情報求む。

Photoshop系は…オブジェクトかレイヤを「きっちり1ページ分移動する」方法ってあったっけ? 私が知っている限り『情報』ウィンドウとにらめっこしながらドラッグで移動する方法しかなさそうだ。仮にピクセル単位で正確に1ページ分ずらせても、プリントしてみたら微妙に合わないかもしれない。まあ長尺なりに離れて見たら、まず判らんだろうけど。

2011/03/11 01:33 | カテゴリー:計算機とか | コメント(0)

自炊大作戦!!

というわけで、雑多な書籍(下世話では雑誌というらしい)を処分するにあたって、電子化を試みることにした。

他の人なら別の考え方を持っているかもしれないが、私に言わせれば、プレミアとか言って周りにつけられる価値の高低とは無関係に、私がここまでやってこられたのに多少なりとも寄与してくれた記念品(にしては結構嵩張る)なので、ある意味賞状や勲章の類よりも大事かもしれない。おいそれとは扱えないのだ。

非破壊的な電子化の方法を検討する、と称してずっと無為に過ごしている間に、いつのまにか世間では『個人で裁断』という手段が堂々と選択肢に含まれるようになった。どっちみちスキャンしたら原本も持ち続けるか、原本を破棄するか、原本を譲渡するならスキャンイメージも処分するかしないと後ろ暗いことになるので、いったん電子化すると決心した以上、バラすのも吝かでない。

ということで、色々考えた結果、定番のPLUS PK-513LとScanSnapS1500を購入。

裁断については、業者に持ち込んで機材を使わせてもらうコスト(金銭/労力両面の)よりも、機材の初期&ランニングコストが有利と判断したもの(←何冊あるんじゃ!?)。ただし、将来作戦が完了した後の、10kg超の機材の処遇については計算していない(^^;

スキャンについては、まあ職場の、個人ではちょっと買えない複合機が使えたらベストであろうが、電力以外の消耗品は使わないとはいえ私物をスキャンするのは憚られるし、異常なくスキャンできたか職場のPCでチェックするのはさらに憚られる(いや内容が憚られるわけじゃないけど)。結局、職場のドキュメントフィーダは、リスクの方が大きいと判断したもの。

購入した以上、一宿一飯ならぬ一炊をノルマとしてぼちぼち進める。願わくば、S1500の駆動音が夜中でも問題なく使えるレベルでありますように。そういった意味では、読み取り速度の遅い機種の方が有利だったかもしれないが、そういうローエンドな機種はストック容量も少ないから、結局つきっきりの作業が必要なわけで、それなら高速にパパッとすませた方がいいのかな?

2011/03/07 22:24 | カテゴリー:計算機とか | コメント(0)

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