OMGファイル
ATRAC3(plus)って、ぶっちゃけ『ウォークマンでのギャップレス再生用』以上の意義は知らない。
PCで、もうちょっとコンパクトで鬱陶しくないプレイヤーなり、CODECなり提供していただけたら考えるかもしれないが、それはともかく、仕様レベルでギャップレス再生を実現しているのは、身近なところではATRACシリーズだけらしい。
逆に言えば、たとえばmoraで購入した、本来ギャップレス再生のはずの楽曲データに、既に微量のギャップが入っていて(xアプリでギャップレス再生できないのでギャップが入っているのだろう)、一旦wavに展開して編集する必要があるとしたら…!?
これだとあえてATRAC(mora)を指名買いするメリットはないことになる。仮にATRAC3の136kがサイズのわりに優秀でも、iTunesAACの256kより高音質とは考えにくい。
ネットで見ても、数年前から最近に至るまで情報が錯綜しているため、そのまま参考にするのは難しい。
「これからはAAC」とかいう話に乗せられて、あとケータイがこれしか再生できないせいで、片っ端からiTunesで取り込んでもみたが、新しすぎるせいか、Windowsのプレイヤーではいつまでたってもギャップレスで再生してくれない。環境のせいかとも思ったが、lame-mp3でならちゃんと再生する以上、アプリケーションレベルでどうにかすべき問題であり、そして手が打たれていないと考えざるをえない。
あと、高ビットレートなら(特に低ビットレート向けに最適化されていない?)mp3の方がやっぱり有利という説も散見される。
結局AAC(というかiTunesのAAC)って「821SH(ケータイ電話!)で再生できる」以上の意義は見いだせないのが現状。
んでまあ、楽曲によってはPC用に高ビットレートmp3、Walkman用にATRAC3Plus、ケータイ用にiTunesのAACと、三重に持ってなければいけなかったりする。iPod系プレイヤーを頑迷に無視し続けている人間としては『12時間以上動かせるモバイルPC』というのが最もスマートな解かもしれない!?
結局 "lame -V0 -q0 -mj
" (-q0
と-mj
は自動設定かも)が基本かもしれん。
ビットレートの低い非mp3を再変換する時は、-V2
ぐらいで。
なお、CD2WAV32.exeから呼び出す形で、市販のオーディオCDから直接mp3を作るのは上記でよかったが、iTunesやx-アプリで作成したオーディオCD、あるいはwavファイルからmkisofsで作ったオーディオCDは、CD2WAV32に通してもわずかに空隙が入ってしまう。
いずれにしても、ダウンロードした楽曲については、一旦それぞれのアプリからオーディオCDを作って、そこからwavを吸い出さないと確認は難しい。
で、先に述べたとおりに果たして40ミリ秒程度の空隙が入っていたりする。m4aあるいはomgの段階で既に入っているのか、CDに焼いた時点で入るのかはわからないが、CDから取り込んだomgは大丈夫なのに、購入したomgをxアプリで再生したら空隙が入るので、とりあえずデータの段階で入っている可能性が高い。いずれにしても同一陣営で仕切っている以上は、きちっとした楽曲データorオーディオCDを提供する責任は免れない、はずなんだけど。
iTunesはm4aのギャップレス再生ができたためしがないので、どちらなのかは依然として不明(PC上ではギャップが入るけど、iPodに放り込んだらギャップレスになる可能性はある)。いずれにせよ、楽曲のオンライン販売は、まだまだ改善の余地があると思う。
とりあえず、せっかく専用アプリで販売とかを管理しているのだから、ダウンロードできなかったトラックについては自動的にフィードバックが送られて修理するといったフォローが欲しい。それともiTunesってタナ貸ししているだけで、店子が壊れたデータを上げてようが関知しないことになっているのだろうか?
まあ最悪、焼いたCDからwavで取り出して、空隙の部分を削除してlameすればいいのだが、wavの仕様上、せっかく空隙を取り除いたのにまた空隙が入ってしまう可能性が高い。この場合は、--nogap
スイッチをつけて一括でエンコードする必要がある。またそのままでは、winampやエクスプローラでのトラック時間がおかしくなるため、--nogaptags
スイッチも併せてつけておかないといけない。まあV0なら実効帯域を少し損しても問題ないだろう。
結論としては、ギャップレスCDは現物を買えかもしれない!? 割高かもしれないが、ヘタにおかしなデータを掴まされると、いろいろ工夫する手間を時給換算した金額の方が高くつくおそれがある。あと当然ながら、音質は保証されるから。
しかし、聞いたところ、海外のウォークマンは事情あってATRACを外しているらしいが、だとするとどうやってギャップレス再生を実現しているのだろうか?
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