御在所岳
法隆寺で参加者を拾って、御在所岳登山を決行。
延び延びになったため、まさに湯の山口が紅葉のトップシーズンになったようで、そこにクルマで飛び込むのは少々難しい。かたや武平峠からの縦走ルートは、スカイラインの三重県側が通行止めということで穴場と判断。峠からの縦走と、正面登山道の両方を楽しむという欲どしいコースを計画する。ただし、正面登山道を下りてまた登るのは時間的に難しいので、ロープウェイで登り返して縦走路を戻る予定とした。
しかし、延び延びになっていた間に鈴鹿スカイラインが復旧したようで、三重県側からもクルマがバンバンやってくる。穴場どころか、武平トンネル横の駐車スペースは、デミオだから入り込める隙間がある以外はほぼ一杯だった(滋賀県側に少し下りたスペースは空きがあった)。というか、復旧したんならロープウェイで登り返しなんて変則なルートではなく、峠道を登って戻ればいいのだ。
さて、家族連れが駐車場からトンネル右側の『鎌ヶ岳』方面に向かうのを後目に、我々は道路向かい側の『雨乞岳登山口』から登り始める。こちらも一旦稜線に出てから、雨乞岳に分岐するのかと思っていたら、Colorado300の西と北を見間違えていた。この登山道は、進めば進むほど御在所岳からは遠ざかるのだ。
谷筋は御在所岳にまっすぐ伸びているので、進んでいけば、どこかに稜線に向かう獣道か何かがあるかと期待しつつ進んだところ、ついに容易に進めそうにない岩場に行く手を阻まれる。ついに謝って、1時間無駄に使ってでも峠まで戻ることを提案したところ、稜線に最短で向かう枝谷をよじ登ることを逆提案される。まあ落石(自分が落とす方も)にさえ気をつければ、手がかりは多そうなので難しくはないかもしれない。とはいえ、この面子でなかったら、間違いなく引き返していたに違いない。
まあよじ登る自体は難しい状態ではなかったが、懸念したとおり、石を蹴落とさないように気をつける方が大変だった。そして、これだけ蹴落としやすいということは、頭上からも落ちてきやすいということを意味する。常に退避の方法を想定しつつ進む。
この沢登りは穴場なのは間違いないが、安全面ではあまりお勧めできない。結果的には、今回はまあ何事もなく稜線ルートに出たものの、少なくとも2パーティ以上が取り付いてはならない。それと、できればヘルメットが欲しい。
沢登りでペースが抑えられたせいか、400m登ったわりにはそれほど疲れずに山頂に到着。雨上がりのクリアな視界というのはさすがに期待しすぎで、標高1000m以上はきっちり雲の中。
しかし『中登山道』を下山して9合目あたりで雲の下に出ると、あとは伊勢湾まで青空であった。紅葉は話どおり、麓に広がっていた。いわゆる紅葉の名所と較べたらやや物足りない感じだが、時期がバラバラなのが自然の紅葉なのであろう。この山の見所は、紅葉よりも岩場にある。京都近辺ではまず体験できない岩登りや奇岩の鑑賞など、まあ時間かけてやってきた値打ちはあった。
一ノ谷山荘のすぐ東でスカイラインに出たあとは、本日変更した予定により、湯の山温泉に下りずに武平峠に登り返す。スカイラインに並行して登山道があって、こちらもスカイラインと同様に被災して通行止めとのことだが、少なくとも武平トンネル東口までは柵も警告もなく、普通に通れた。本来ならここから本当の峠越えをして、出発時に見送った鎌ヶ岳口に出てくるのが山歩きであろうが、今回は時間に余裕がなくなったので、最後はトンネルでショートカットさせてもらう。
スカイライン三重県側が開通しているなら、帰路は東名阪四日市ICに行くべしと思ったが、安易にアプローチしたため途中で渋滞に捕まる。考えたら、滋賀県側も鈴鹿峠北側まで信号機がほとんどないので、いくら名阪国道まで遠いとはいえ、やってきた道を戻るのが正解だったかもしれない。
なんにせよ、伊賀温泉(スーパー銭湯です)でひとっ風呂浴びて無事帰る。ただし、サーバに対しては何もできないまま寝る。
コメントフィード
トラックバックURL: http://iwashi06.dai-mine3.net/2011/11/20/%e5%be%a1%e5%9c%a8%e6%89%80%e5%b2%b3/trackback/