作業開始
写真撮りながら作業する余裕がなかったため、写真はない。あしからず。
まずは、フロントディレイラとクランクとBBを外して、購入以来最もさっぱりした状態にする。
クランクのキャップネジが、ひょっとしてコレ左ネジちゃうか!?と思ったぐらい重かったのは前に書いたとおり。
で、ここぞとばかりに洗剤入りワックスで磨きまくる。
カセット(CS-5700 12-27T)
装着はロックリング工具のみでいいが、外すのはフリーなカセットを固定する手段が必要になる。
通常はチェーンに金属のテコのついたスプロケット固定具で押さえるが、うちのはあれだけデカいくせに、前回のメンテの時からどこかに隠れて出てこない。よって今回も、古いチェーンと軍手だけでも作業できることを証明するハメになる(汗)。
最近の歯車は表裏があるらしいが、まあ裏返しでははまらないハズなので、ここで警戒すべきなのはスペーサを挟み忘れるトラブルのみかな。
リアディレイラ(RD-5700-SS-L)
うちのスタンドはリアディレイラの取り付けボルトを干渉するので、フレームをひっくり返して取り付ける。ちょっと目を離した隙に突風とかでディレイラ側に転倒すると悲惨なので、取り付け後はすぐに前後輪履かせてスタンドに立てる。
ボトムブラケット(SM-BB5700 ℓ68mm)
とりあえず従来タイプと比べて筐体の軽さに驚く。
先般買った工具は間違いではなかった。全周を保持してレンチで回す構造のため、別にレンチは必要だが、最後の増締めの局面を除いて軍手(あるいは素手)でも回せる作りなのが有利。それに、このクラスのロードバイクのメンテで大型レンチが必要な局面はいくつもあるので、おそらく大型モンキの1本ぐらいはみんな持っているだろう。純正のレンチが大型レンチの長さに対抗しようなんて気を起こさない限りは、純正よりもはるかに楽に回せそうだ。
上からかぶせる形態のため、クランクをつけた状態で増締めができないのが気がかりだったが、よく考えたらそんなことは純正工具でも困難であろう。
というわけで、特に問題なく装着完了。
クランクセット(FC-5700-L R165mm)
軸一体形を取り付けるのは初めてなので、かなりおっかなびっくりだったが、とりあえず右側をはめるのは、角度とか考えずに力任せでいいらしい。そう簡単にはまらないからこそ、ガタつかずに回せるという理屈。
ただしどこまで突っ込めばいいのかわからない。一応限界まで突っ込んだところで、左右のクランクアームとフレームの間隔が同じ程度になったので、たぶん正しいか?
あと、左クランクのキャップに専用工具(100円しないけど)がなぜ必要なのか? ここだけ素手で回せてもあまり嬉しくない。ヘキサレンチじゃダメなの?
フロントディレイラ(FD-5700-B-L φ31.8mm)
バンド式ならシートピラーと同じ太さの物を注文する必要がある。ノギスがあればわかるが、ノギスがなくても、古いディレイラを外すとバンドの内側に寸法が刻印されている。
SORAも今回も、同じ39-52Tのため、とりあえずSORAのディレイラがついていたところにあるテープを利用して装着。取説によると「アウターリングとの隙間が1~3mm」らしい。SORAの時はもっと隙間が広かったはずで、したがって現在も同じだけの隙間が空いている。昔と今とで(あるいは旧SORAと105とで)チェーンのコントロールに関する考え方が変わったんかな? 余裕ができたら再調整した方がいいかもしれない。
あと、バンドをヘキサレンチで締めるため、チェーンガイドがチェーンリングと平行になった状態で締め込むと、最終的にはまず平行にならない。その角度分だけわざとマイナスさせてから締める必要がある。
SISレバー(ST-5700-S)
一般的な話から始めると、旧SISレバーからの進歩は、クラウチングポジションでもシフトUp/Downの両方ができるようになったことと、シフトケーブルもハンドルバーに沿って出せるようになって見た目がスッキリしたことである。
私に関していえば、ほとんどブラケットポジジョンで、クラウチングといえば上り坂をローか、平地または下りをトップで走る、シフトチェンジしない状況に限られるため、将来はともかく現在は、前者に関してはあまりメリットがない(むしろ操作に慣れるまでは危ない)一方で、ロードバイクでありながらフロンドバッグをつけるなどと邪道なことをやっているため、シフトケーブルの取り回しに苦心する必要がなくなったことの方が嬉しかったりする。
デメリットといえば、寿命以外でバーテープを剥がす確率が倍に増えたこと、かな(壊れる前に交換しないの!?)
あとバーテープの中央からダウンチューブのアウター受けまで距離がないので、より小型のアジャスタが必要になった。これは計算外で用意していなかったので、シフトアウターのラインが確定するまでは、バーテープが巻けない(それ以前にポジションが確定してない)。
もうひとつ、先に述べた進歩が、技術屋が考えに考えた成果であるのは間違いないが、構造が複雑になったのも間違いない。何が言いたいかというと、ユーザから見たらシフトインナーの交換が格段に難しくなってしまった。まあ1回でも成功して、どこを通すか覚えたら何でもないだろうが、初めての作業は夜間にするべきではないと、予想外にハマった者としてアドバイスしておきたい。
ペダル(PD-R670)
クランクアームに装着するだけなら左右あわせても2分かからない(調整の時間は当然除く)ので、前工程でさんざん苦心しただけにちょっとホッとする。
チェーン(CN-5600)
なんでも105の最新モデルは回転方向の指定があるらしいが、手元にあるのはひとつ前の5600なので、方向については不問らしい。ただし接合部については、接合したときにアウターリンクが後方になる(アウタープレート側をチェーンリングに、詰める方をカセット側にかけて下部で接合)方向を推奨しているので、実質的に向きについては決まりか。もっとも、運が悪いと購入時点で両端とも内コマだったりする、ことはさすがにないよね!?
どうでもいいが、このままチェーンも進歩しつづけると、そのうち外周と内周の区別も必要になったりして。たとえば片方向に曲げるバネを仕込んで歯車をしっかり掴みます、とか(それが有利になるかどうかは知らん)。
まとめ
トラブルがきっかけではあったが、ついに駆動系の全交換が実施できた。これで購入時から残っているパーツは、フレーム、フォーク、シートポストと前ブレーキのみである。なぜブレーキが前だけかというと、かれこれ4年前にGARE大阪のCYCLEWORLD直営店で買った型落ちUltegra展示品が、早々に行方不明になったから。私の予想だが、スプロケット固定具と許されざる仲になって、どこかに一緒に隠れ潜んでいるに違いない。
カレー作って食べながらの作業とはいえ、18時に始めて、とりあえず走れるようになるのに24時までかかってしまった。
実際に試走してみたが、まだ全力で踏める状態ではないので、走り感については何とも言えない。言われてみればシャキッとしたかもしれないが、SORAとか2300とかの新品に交換しても同じことを言うかもしれない(笑)。
ただ、話に聞いたとおり、クランクは間違いなく硬くなっていることは振動でわかる。
関係ないかもしれないが、ブレーキが軽くて怖いぐらいよく利くようになった。今回はブレーキもシューも変えていないので、SISブレーキを変えたおかげかもしれないが、あるいは単にケーブルを変えたせいかもしれないし、ポジションが未調整なため、同じような減速でも怖く感じるだけかもしれない。
あとは走りながらディレイラを調整するだけだが、どうもリアをロー側にしたときに、テンションプーリーが脱線しかけて異音が出ている。やっぱりまだちょっと斜めを向いているのかもしれない。
さて、バーテープが巻けるのはいつになるやら!?
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