前向きな助言がほしいとき
上司も人間なので、いつも理想的ではないし、働きかけて理想に近づくとも限らないし、いつも助けたり励ましたりしてくれるわけではない。
過日「この内容では何もやってないのと一緒」みたいな全否定なツッコミをいただいて励ましてくれるわけでもなく、仕方ないので「しんどい状況ほど燃える人のはずやろ」と自分で自分を励ましてどうにか立ち直った私は、上司を『お客さん』だと思うことにした。
これは上司が理想的である、または理想に近づいてほしいという期待を捨てる思考なので、その時は残念だったのだが、とにかくお客さんである以上、お客さんが感じた印象がすべてなので、ボロクソにけなされても頭下げなければならないし、また説明するのに曖昧さは許されない。
文字どおり「次工程はお客さん」である。となれば、あとは技術屋のプライド次第という単純な問題だ。
それで、もし納得できるアドバイスをもらったり、至らないところに気づかせてもらえたり、たまに尽力に対して労ってくれたりしたらありがたい。というか私に関しては、どうもそういう心づもりであたるようにしてから、心なしかそういった何かを得る頻度が増えたような気がする。
一方的に理想を求めていたのを感じたのかどうかはわからないが、少なくとも、これまではまじめにアドバイスする気を無くさせる何かを感じたのだろうか。理想(この場合甘くて一方的な)を捨てた結果、理想に近づいたとしたら、面白いし恐ろしい。